大学生の約2割がカルトなどの疑いがある不審な勧誘を受けた経験があるとの調査結果を立正大学の西田公昭教授(社会心理学)らの調査チームがまとめた。うち3割超が大学構内で誘いを受けていたが、学校側の対策はパンフレットを配布するなど一方的な情報提供にとどまっているケースが多かった。【福島祥】 多くの若者が集まる大学キャンパスはカルト勧誘の標的になりやすい。調査は昨年10〜11月、東京▽大阪▽愛知−−など8都府県の公・私立大学計12校の学生を対象に実施し、2380人から回答を得た。 勧誘の方法別では大学構内で呼び止め(31・1%)が最も多く、自宅などを訪問(27・3%)、街角で呼び止め(19・3%)が続いた。勧誘を受けた学生の約半数は活動内容の説明を聞いただけでやり過ごしていたが、団体の行事や合宿に参加(9・3%)したり、氏名や電話番号など個人情報を提供した(8・3%)学生もいた。 大学側の対策につ