大学改革に関連して、「OECDの職業大学論」で濱口氏が経済協力開発機構の職業訓練のレポートを紹介している。職業大学と言うより、専門学校と表現した方が日本人にはイメージしやすい気がするが、欧米の教育事情が垣間見れて、ある意味興味深い。 レポートの内容は、必要とされる技能が高度化しており、職業訓練で得られる技能が時代遅れで労働市場で通用しないときもあるので、教育現場、実業界、労働組合が協力して職業訓練制度を改善していくべきと言うものだ。期待される政策効果は明確には書いていないのだが、労働生産性の向上による待遇の向上と就業率の向上が狙いのようだ*1。 1. 読み書き算数が重要 これだけ聞くとマトモそうなのだが、国際機関らしい雰囲気の漂うレポートだ。綺麗事を並べて、何かを隠している。第3章で高校以上の職業訓練における重要要素として、(1)徒弟制度やメンタリング、インターンシップなどを組織的に行なう
