イギリスのスパイ小説の名手で、かつてはMI6(イギリス情報部)のスパイだったジョン・ル・カレ氏は、2018年のロンドンを舞台にした最新作の発表を前にBBCラジオに対して、「今の時点でこの国にいて、国の状態について何も言わずに何かを書くのは不可能だ」と述べた。
イギリスのスパイ小説の名手で、かつてはMI6(イギリス情報部)のスパイだったジョン・ル・カレ氏は、2018年のロンドンを舞台にした最新作の発表を前にBBCラジオに対して、「今の時点でこの国にいて、国の状態について何も言わずに何かを書くのは不可能だ」と述べた。
承前 以下の三つの記事を前提としてお読みいただくと大きな流れがよりわかると思います。 ・1920-30年代日本の失業問題と失業対策を断固拒否した財界人の意見まとめ ・「明治国家の終焉 1900年体制の崩壊」坂野 潤治 著 ・「桂太郎 – 外に帝国主義、内に立憲主義」千葉 功 著 過去のいくつかの記事で日露戦争から大正政変へと至る二十世紀初頭の日本の政治経済状況に関して取り上げたが、特に同時代でターニングポイントとなったのが日露戦争終結直後の講和反対・戦争継続を訴えた民衆暴動「日比谷焼打ち事件」である。日露戦争の終結を巡る政府と民衆との対立は後々まで近代の日本が進んでいく方向性を定めたといってよい。いくつかの書籍から同事件前後の流れについて簡単にまとめてみよう。 1)日露戦争下で鬱積する国民の不満 日露戦争に際して、明治日本は国を挙げて多大な犠牲を払った。動員された将兵約百八万人、戦
「江戸しぐさ」は、消えたものと思っていた。 公式な敗北宣言がリリースされたとか、関係者による謝罪会見が開かれたという話までは聞いていない。が、個人的に、あれはもう終わりだと思い込んでいた。形式上のケジメは別にして、歴史伝承ないしは思想運動としての「江戸しぐさ」普及活動が、その社会的な生命を絶たれた点については、まったく疑っていなかったということだ。 というのも、あれだけはっきりと証拠を突きつけられた形で歴史の捏造が証明され、ついでに普及の経緯における各方面との癒着までもが明るみに出てきてしまっている以上、これまで通りの活動を続けることは不可能であろうと、かように判断したからだ。 ちなみに、「江戸しぐさ」のインチキが発覚してから証明されるまでの経緯は、原田実氏の『江戸しぐさの正体 教育をむしばむ偽りの伝統』(星海社新書)に詳しい。 私は、2014年の8月に本書が出版されるやいなや読んだ。で、
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