また「君の名は。」ネタかと、些かうんざりしている読者もおられるだろう。なんかね、溢れ出る気持ちが制御出来ないんよ。色々な切り口があるから書いても書いても未だ書き足らない。そのうち落ち着くだろうからご容赦ください。 「君の名は。」で新海誠監督は21世紀の神話を生み出すことに成功した。これはスタンリー・キューブリック「2001年宇宙の旅」やスティーヴン・スピルバーグ「未知との遭遇」、クリストファー・ノーラン「インターステラー」に相当する偉業である。 本作は常に日本の八百万の神(神道)に繋がっている。ヒロイン三葉の家業は神社であり、彼女も巫女としての勤めがある。苗字の宮水も神社に関連している。そして「来世は東京のイケメン男子にしてくださーい!」と叫ぶのは鳥居の下。三葉という名前の由来はミヅハメ、水の女神から来ていると新海監督はtwitterで呟いている。ミヅハノメとは日本神話に登場する神で、『古