STM32を使い、自前でファームウェア更新機能を搭載する方法を解説します。 GitHubでソースコードを公開しています。 1.はじめに STM32にはファームウェア更新機能が内蔵された機種が多く、STではこの機能を「ブートローダ」と呼んでいる。(→AN2606)。 内蔵ブートローダは様々なペリフェラルに対応しており、特にDFU(Device Firmware Upgrade)プロトコルを使えば、USB経由で手軽にファームウェアを更新できる(→「マイクロコントローラのDFUモードを使用して現場でファームウェアを更新」, Digikey)。 ただし、内蔵ブートローダでDFUを使う場合、以下の問題がある。 問題1: USBデバイス名が「STM32 BOOTLOADER」または「STM Device in DFU Mode」に固定され、さらにUSBのVID/PIDが固定のため、ホスト側から機器の判
Arduinoを使わず、自分でマイコンを選定し組込みシステムを実装しようと考えた時に避けて通れないJTAGやSWD。プログラムの書き込みといった初歩的なところを支える技術であるにも関わらずネットにはあまり説明してくれているサイトが無い印象です。またArduinoはなぜJTAG,SWDを使わずに済んだのかについて調べるのにも少し苦労します。そこで「プログラムの書き込み」に関していろいろ調べてみました。 プログラムはどこに格納されるか マイコンの主記憶にはRAM (Random Access Memory)とROM (Read Only Memory)の2つがあり、プログラムはROMに格納されます。 これは RAMは読み込み/書き込みのいずれも高速でできるため、処理中のデータの格納に利用 ROMは書き込みに少し難があるためプログラムなどの読み込み専用のデータの格納に利用 という形で使い分けがさ
Appleが独自開発したセキュリティチップ「T2」は、MacでNetflixの4K画質ムービを再生するのに必要であることが判明するなど、Mac製品のセキュリティを担う中心的存在です。ハッキングチームのt8012 Development Teamが、改造したUSBデバイスとApple製品向け脱獄ツール「checkra1n」を利用して、T2チップの脱獄に成功したと報告しています。 Plug'nPwn - Connect to Jailbreak https://blog.t8012.dev/plug-n-pwn/ A custom USB-C cable can jailbreak the T2 chip in a MacBook Pro | AppleInsider https://appleinsider.com/articles/20/10/13/a-custom-usb-c-cable
Arduino_STM32を引き続き試しています。 通称Blue Pill Board (BPB)を試したので、報告します。 1.Blue Pill Boardとは Blue Pill BoardはSTM32F103C8T6を乗せたボードです。Arduino_STM32フォーラムでは最も多く使われているボードの一つです。 Aliexpressやebayで非常に安価に入手可能です。 わたしの購入したものは、これです。一枚$2.45で、ピンヘッダーが付属しています。日本への送料も無料でした。 業者によっていくつかロット違い(バリエーション)があるようで、この記事の内容そのまま適用できない可能性があります。 (フラッシュは64K, メモリは20Kですが、搭載されているチップの異なるものもあるようです) このページに書いてある方法は、Roger Clark氏のページ(ここ)を参考にしています。 2
綱です。 今回から、STM32シリーズへのFlash書き込みについて書いていきます。 今回は、デバッガでの書き込みが一般的になり、すっかりいらない子になっている気がする「DFU」での書き込みについてです。 なお、ここに書いた内容について、一切の責任を負いません。投稿時点での情報なので、古くなっている可能性もあります。 0. DFU対応マイコン DFU書き込みに対応したマイコンは以下の通りです。 STM32F0シリーズ:STM32F0x2 STM32F1シリーズ:STM32F105, STM32F107 STM32F2シリーズ:全て STM32F3シリーズ:STM32F30x, STM32F37x STM32F4シリーズ:全て STM32L1シリーズ:flash256KB以上のマイコン(STM32L1xxxxの末尾がC以上) 詳細はアプリケーション・ノートAN2606や、各マイコンデータシー
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