2006年は、インターネット上の「ビデオオンデマンド(VOD)」サービスが飛躍した年であった。「GyaO」や「Yahoo!動画」は、無料で多くの映像コンテンツを提供し、多くの利用者を集めた。また、米国の動画共有サービス「YouTube」では、ユーザーがサイト上に投稿した様々な映像コンテンツを無料で見られるサービスを提供した。投稿された動画には著作権法に違反する映画やアニメ、ドラマなどの映像コンテンツが多数存在し、それらの映像見たさに利用者が急増し、問題となっている。 野村総合研究所(NRI)が2006年9月に実施した「情報サービスに関するアンケート調査」によると、インターネット利用者の7割の人が無料VODサービスを利用したことがあると答えている。主要なサービスの経験率は、GyaOが最も高く4割、次にほぼ同率でYahoo!動画、そしてYouTubeが約2割であった(図1)。 このように無料V