神戸市は8日、上司や市民の印を100回以上不正に押したり、市民に交付する文書の日付を改ざんしたりするなど、不適切な事務処理や公文書の偽造を重ねたとして、東灘区役所の女性事務職員(28)を同日付で懲戒免職にしたと発表した。「事務処理の遅れが上司や同僚に発覚するのが怖かった」と話しているという。 市によると、職員は2017年4月に同区役所の健康福祉課に配属され、知的障害児の福祉サービス申請などの業務を担当。事務処理が追いつかず、同年9月ごろから18年11月にかけて、市民の申請2件に対し自前で購入した印鑑を書類に勝手に押したり、内部の決裁資料に上司の机から持ち出すなどした印鑑を100回以上無断で押したりしたとされる。上司の印鑑は、退庁後に再び職場へ戻るなどして持ち出したという。 職員は昨年10月にも市民の申請書を紛失し、その後の連絡も怠ったなどとして停職3日の懲戒処分を受けたが、「他に未処理の書