業績好調日本企業、「人材乏しい」 国内市場が縮小する中で、海外市場に活路を求めてライバル企業としのぎを削る日本企業。しかも、欧米企業だけではなく中国、韓国や新興国の地元企業も台頭し、グローバル競争は年々激しさを増している。 作れば物が売れるという時代は終わり、今は商品の企画力、開発力など市場のニーズを敏感に感じ取る感性と瞬時に対応できるスピードが求められている。 SMBC日興証券は、東証第1部上場企業の2015年度3月期の純利益は前年比3.5%増の26兆5000億円前後になり、過去最高を更新すると推計している。いうまでもなくその牽引役は、海外で稼ぐ電機、自動車をはじめとするグローバル企業だ。一見、日本企業はグローバル市場の戦いに成功を収めているように思える。 だが、それは錯覚にすぎない。 日本企業の海外事情に詳しいグローバルビジネスコンサルタントの白藤香氏はこう指摘する。 「円安によるマク
