渡部昇一・上智大名誉教授 皇室典範にあるように退位ではなく「摂政」で対応すべきだ。摂政を穏やかに置けばよい。 陛下が「摂政は好ましくない」と(の趣旨を)述べられたのは、最後まで国民の目に見えるところで象徴天皇として仕事をしたいという、ありがたい心だろう。だが宮中で国と国民のために祈ってくだされば十分だ。天皇の仕事は祈ることだ。 説得するのは安倍晋三首相がいい。陛下に「お休みください。元号も変わらないで、皇位継承権のある皇太子さまが摂政になれば何の心配もない」と話せばいい。スムーズな皇位継承がなされれば、日本の国威の宣揚にもなる。