2013年、徳島県の神山町に「えんがわオフィス」で代名詞となった(株)えんがわを設立し、4Kコンテンツの配信等の新事業に取り組む隅田徹さん。今回は、神山町での暮らしについてうかがいました。 複雑系のゲームのよう。喜怒哀楽があるから作物を育てるのはおもしろい ── さっそくですが、日々どのようなスケジュールで過ごされていますか? 隅田徹(以下、隅田) 1日を大きく分けると3つあります。ひとつは映像の仕事、もうひとつは「WEEK kamiyama」という宿を作っています。開業に向けて、関わっているいろんな人とやりとりをしています。 最後のひとつは、神山町の地域の活動です。映像をやりたいという徳島の若者に技術を教えたり、神山町の耕作放棄地の清掃や棚田を保全したりする活動を、地域の一員としてやっています。あとは協同作業があります。神山町では正式に移住して戸主になると「講中」という町内会のようなもの