史上最大の海戦といわれることもある太平洋戦争の一大戦「レイテ沖海戦」。旧日本海軍はこの戦いでアメリカ海軍を打ち負かすことはできたのでしょうか。そもそも、作戦目標とされたレイテ湾突入は可能だったのか考察してみます。 レイテ沖海戦が起きたワケ 太平洋戦争中の1944(昭和19)年10月24日から翌25日にかけてフィリピン近海で起きたレイテ沖海戦は、日米合計で280隻もの艦船(駆逐艦以上)が参加した「史上最大の海戦」と呼ばれています。これはフィリピン・レイテ湾に集結していたアメリカ輸送船団を旧日本海軍が攻撃しようとしたものですが、作戦半ばで日本側が攻勢を止め、撤退してしまったことから、戦後多くのif(もし~していたら)が提示され、小説やマンガなどの題材に取り上げられてきました。 そこで、改めてレイテ湾突入とアメリカ輸送船団の撃破は可能だったのか、筆者(安藤昌季:乗りものライター)なりに検証してみ