【ワシントン鈴木一生】トランプ米大統領が連邦最高裁判事に指名し、性的暴力疑惑が浮上した保守派のブレット・カバノー氏(53)の人事案を巡り、米上院は5日、審議を打ち切る動議を賛成多数で可決した。米メディアによると、6日に上院本会議で最終承認されることが確実になった。最高裁の定員は9人で現在は保守派とリベラル派が4人ずつ。判事は終身制で、カバノー氏が就任すれば最高裁の保守化がしばらく続くことになる。 上院(定員100)は与党・共和党51議席、野党・民主党49議席(無所属を含む)。賛否を明確にしていなかった共和党のフレーク、コリンズ両議員と民主党のマンチン議員の計3人が、連邦捜査局(FBI)による追加調査の結果などを受けて賛成を表明した。反対を表明している共和党の女性のマカウスキ議員を除いたとしても、賛成が50票以上になるのが確実になった。