【北京・浦松丈二、パリ賀有勇】中国に一時帰国後、家族が連絡を取れなくなったと伝えられている国際刑事警察機構(ICPO、本部フランス南東部リヨン)の孟宏偉総裁(64)について、中国当局が汚職などの捜査のため、中国国内で身柄を拘束しているとの見方が強まっている。中国メディアは一切報じていないが、当局が報道を厳しく規制しているとみられる。 ICPOはインターポールと呼ばれ、各国捜査機関と連携して容疑者の情報をデータベースにし、容疑者の国際手配書を発行する。公安省次官だった孟氏は2016年11月、中国出身の初の総裁(任期4年)に就任した。