オウム真理教の元幹部ら死刑囚13人全員の刑が執行されてから26日で1カ月になるのを前に、事件を振り返る集会が25日、東京都内で開かれた。脱会信者でつくる「カナリヤの会」のメンバー3人が初めて講演し「疑念を持たず、教団幹部に絶対的に服従することが良いことだと思っていた」などと当時の心境を語った。 研究者や弁護士らでつくる「日本脱カルト協会」(西田公昭代表理事)が主催し、約200人が参加した。3人は顔を隠すためのシートで覆われた演台で講演した。 教団の「科学技術省」に所属してサリンプラント建設に関わり、懲役9年の実刑判決を受けて服役した山中次郎さん(仮名、50代)は、自分や世の中の人たちの救済を信じて入信したが「修行が苦手で、代わりに与えられたワーク(労役)で功徳を積もうと思った」と証言。段ボールを敷いて仮眠し、さまざまな工作物を作る日々だったと説明し「『疑念を持つな。疑念を持つと動物に生まれ