外国との契約実務で見られる「電子データでの契約締結」 ここで取り上げる「電子データでの契約締結」とは、外国との契約実務でときどき見られるサイン(署名)した契約書あるいは署名欄の部分だけをファックスやPDFでやりとりし、契約の締結とする方法のことです。 たとえば、A社とB社の契約の場合、A社はA社の契約締結権限者がサインをした契約書を、B社へ電子メールに添付したPDF(あるいはファックス)で送り、B社はB社の契約締結権限者がサインをした契約書をA社に電子メールに添付したPDF(あるいはファックス)で送り、これだけで原本のやり取りをすることなく契約締結とする方法です。 例示の方法では、両社は自社の契約締結権限者がサインをした契約書の原本を手元に保有しますが、相手方が署名した契約書はPDFあるいはファックスで送られたもの(相手方の署名のみで、しかも原本ではない)しか保有しないことになります。 日