いまヨーロッパで、一風変わったワインボトルが話題を呼んでいます。主な材料は、ガラスではなく、なんと、紙! 今年6月末、イギリスのベンチャー企業が販売を始めたところ、わずか1か月足らずで、世界各地から700件もの問い合わせが殺到しています。ワインボトルは、400年も前から、ガラス製のボトルが伝統的に使われてきました。紙製ボトルから見えるワイン業界が直面する不都合な真実とは?(国際部記者 田村銀河) 「紙ボトル」を開発したのは、ロンドンから北東に100キロほど離れた都市イプスウィッチにある創業4年目のベンチャー企業、フルガルパック(Frugalpac)です。 この会社では、もともとリサイクル可能な紙コップを開発していました。会社の説明によりますと、通常、紙コップは防水加工されている紙を使うためリサイクルできないということですが、コップの内側だけに耐水性のポリエチレンのシートを貼ることで分別して
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