地下鉄で、隣に座っていた少年の携帯電話のようなものが目に入った。REGZAという商標が目に入った。テレビ広告などで見覚えがある。どこかのメーカーの液晶テレビのブランドだ。それを携帯電話のネーミングに拝借するのは、何か高級なイメージを抱かせようという戦略なのだろう。その商標が高級感をイメージさせるのかどうか知らない。 目に入ったのは、iPhoneにそっくりなテンキー式の仮想キーボードだ。iPhoneそっくりなフリック入力をしているように見えたので、目を疑った。 彼は「ブログの作り方」のような本を読みながら、レグザに入力しようとしているようだった。「タイトルが勝負」とか、「アイコンに凝ってみよう」とか、「コメントには簡潔に返事をしよう」とか言うような記事を読みながら、アルファブロガーを目指しているのかもしれないし、アフィリエイトの儲けを計算しているのかもしれなかった。残念ながら、地下鉄は駅を離