政府が北海道など9都道府県に発令している新型コロナウイルスの緊急事態宣言(16~31日)について、6月20日までの延長を決定したことを受け、函館市内の宿泊施設や観光施設の関係者からは、長引く観光の停滞ムードを不安視する声とともに「どうしようもない」と状況を諦観する声が聞かれた。 函館朝市で「函館カネニ」を営む、函館朝市協同組合連合会の藤田公人理事長は、長期化する宣言に「あきれて何も言えないが、こればかりはどうすることもできない」と肩を落とす。宣言を受け、朝市では休業や時短営業に踏み切った店も多いといい「朝市関係者や、ほかの業者も大変な状況。宣言が解除されてもお客さまが戻ってくるわけではない。今はじっと我慢」と言葉少なに話す。 「函館元町ホテル」(大町)を経営する、函館ホテル旅館協同組合の遠藤浩司理事長は「例年、5月後半から6月にかけては大型連休も終わり、観光客の動きは鈍い時期」とした上で「