先週、httpvshttps.com というウェブサイトが公開されました。このウェブサイトでは、HTTP と HTTPS を用いてアクセスした場合のウェブページのダウンロード完了までにかかる時間の比較ができるのですが、多くの環境で HTTPS の方が HTTP よりも高速なことに驚きの声が上がっていました。 HTTP が TCP 上で平文を送受信するのに対し、HTTPS は TCP 上で TLS (SSL) という暗号化技術を用いて通信を行います。ならば、TLS のオーバーヘッドのぶん HTTPS のほうが遅いはずだ、という予測に反する結果になったのですから、驚くのも無理はありません。 実は、この結果にはからくりがありました。 Google Chrome、Mozilla Firefox、最近のSafari注1は、Google が開発した通信プロトコル「SPDY」に対応しており、HTTPS
図●新たに公開されたRFC7230の冒頭部分 RFC2616を破棄(Obsoletes)したことが示されている。 Webブラウザーによるアクセスをはじめ、スマートフォンアプリや家電機器、IoT(Internet of Things)デバイスの通信など、世の中のいたるところで使われている最も重要な基本プロトコルの一つ「HTTP」(HyperText Transfer Protocol)が6月上旬、実に15年ぶりに改訂された(プロトコルのバージョン自体は1.1のまま)。 インターネット技術の標準化団体であるIETF(Internet Engineering Task Force)が2007年に立ち上げた「HTTPbisワーキンググループ(WG)」が規格改訂に携わった。 1999年の公開以来、長らくインターネットアプリケーション開発者のバイブルとして使われてきた「RFC2616」(RFCはreq
https://insouciant.org/tech/http-slash-2-considerations-and-tradeoffs/1 comment | 0 pointsChromiumの開発チームのWilliam Changが、HTTP/2の要検討事項とそのトレードオフについてまとめています。HTTP/2.0とSPDYの概要については、Akamaiのこの10分のビデオを参照ください。 1) Network Performance HTTP/1.xは、ネットワークの利用が非効率。HTTP Pipelining(それはそれで固有の問題がある。)を除いて、HTTP/1.xは、接続あたり一つのトランザクションしかできないことが、HOL (Head of line) blockingの原因となる。HOL blockingはラウンドトリップのコストが高く、ページ読込みのパフォーマンスを悪化
SPDYやQUIC登場の背景。Webの進化がプロトコルを変えつつある。HTML5 Conference 2013 Webをより速くしようと、HTTPよりも優れたプロトコルとして提案されたSPDY(スピーディ)。しかしそのSPDYによって、下位レイヤであるTCPの制限が顕著に見えるようになってしまい、そのことでTCP以外のプロトコルとしてQUICをGoogleが提案しています。 Webの進化は、インターネットのプロトコルにまで影響を与えようとしている、という非常に興味深い話が、HTML5のコミュニティ「html5j」主催のイベント「HTML Conference 2013」で行われた小松健作氏のセッション「最新Webプロトコル、傾向と対策」で行われました。 その内容をダイジェストで紹介しましょう。 最新Webプロトコル、傾向と対策 小松です。所属はNTTコミュニケーションズでHTML5の研究
ひさびさの単著となる『HTTPの教科書』が2013年5月24日に発売になります。 内容はタイトルの通り、Webに関わる全ての人に捧げるHTTPを学ぶための教科書です。基礎を学びたい初心者の方から、机の上に置いてリファレンス的に使いたい方までを対象としています。 HTTPの教科書発売元: 翔泳社価格: ¥ 2,730発売日: 2013/05/25posted with Socialtunes at 2013/05/21 HTTP関連の書籍は『今夜わかるHTTP (Network)』というタイトルの本を2004年に出しています。その頃からHTTP/1.1が主流であるというのは、今でも変わりませんがそれを取り巻く環境というのは変わりつつあります。 HTTPを学ぶ上での要点がわかりやすく、そして読みやすくなっております。前作のリニューアルっぽく感じるかと思いますが、9割以上は書き直しや追記しており
SPDYをベースにした次世代HTTPの標準化、正式スタート:セキュアな接続を目指す「HSTS」の策定作業も進む 国際標準化団体IETF(Internet Engineering Task Force)の作業部会は10月2日、HTTPの次世代版となる「HTTP/2.0」の標準策定に向けた作業が正式にスタートしたと発表した。 またこれとは別に、安全な接続を自動的に確立するための仕様「HTTP Strict Transport Security」(HSTS)は、標準化に向けた「Proposed Standard」の段階に昇格した。 HTTP/2.0は、高速なWeb通信を実現するためにGoogleが策定した「SPDY」というプロトコルをベースにしている。 作業部会のサイトに記載された説明によると、次世代規格のHTTP/2.0では、HTTPメソッド、ステータスコード、URIといった既存のドキュメンテ
Android Apache HTTP Client と HttpURLConnection どっちを使うべき? Android Developer's Blog にちょっと面白い記事があったのでまとめてみた。 Android Developers Blog: Android’s HTTP Clients - Android のフレームワークは HTTP 通信をするための HTTP client の実装が2つあります。 1つが HttpURLConnection (java.net パッケージ) で、もう1つのが Apache HTTP Client (org.apache.http パッケージ) です。 Apache HTTP Client DefaultHttpClient とそれのサブクラスの AndroidHttpClient は Web ブラウザに適応した拡張された HTTP C
今更ではありますが、AndroidHttpClientのコードを書いたので、メモ程度の書き残しておきます。 AndroidHttpClientはLevel 8 (Android 2.2 Froyo)から利用できます。2.1以前のAndroidには対応しませんので、DefaultHttpClientなどを利用する事になるかと思います。 AndroidHttpClient | Android Developers http://developer.android.com/intl/ja/reference/android/net/http/AndroidHttpClient.html 下のソースは、AndroidHttpClientを利用して、Jsonデータを画面に出力するまでを書きました。 利用方法を見る程度なら、Activityを見れば十分です。 利用方法を見たけど、何がAndroidに最
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