スティーブン・レヴィ『グーグル ネット覇者の真実 追われる立場から追う立場へ』(阪急コミュニケーションズ) 江坂健さんより献本いただいた。 昨年のはじめスティーヴン・レヴィの新刊が Google を題材にしていると知ったときは、正直今更? と思った。ジョン・バッテル『ザ・サーチ』に始まり、近年でもケン・オーレッタ『グーグル秘録』など企業としての Google に取材した優れた本は既にいくつもある。 レヴィの前作のテーマは iPod だったし、『ハッカーズ』の著者もすっかりエスタブリッシュメント寄りになったものだ、と少し侮っていたかもしれない。 しかし、さすがレヴィだった。本書は Google 内部を長期にわたり取材した結果できた本で、さすがの読み応えだった。それだけ読むのに時間もかかったが…。 前述の通り Google 本はいくつもあるのに、著者が変われば、その創業期についての描写も変わる