広島県竹原市の2015年の観光客数は、前年から10・3%増の131万人で過去最高だったと市が発表した。 同市が舞台となったNHK連続テレビ小説「マッサン」やアニメ「たまゆら」の効果に加え、<ウサギの島>としてインターネットなどで人気を呼ぶ大久野島で外国人客が急増したことが要因という。 一番人気は同市本町周辺の「町並み保存地区」。江戸~昭和時代に建てられた屋敷や町家が残り、5ヘクタールが国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。マッサンのモデルとなったニッカウヰスキーの創業者・竹鶴政孝の生家が現存し、周辺でロケが行われた。たまゆらでも町並みや店が登場した。 施設利用者などから推計した同地区の観光客数は54万人と、前年から約11万人(25%)増えた。5年前まで20万人弱で推移していたが、10年に初のDVDなどが発売されたたまゆらの効果で翌年に30万人を一気に突破し、増加が続いている。 大