情報通信技術の発達で世界のニュースを毎日読むことができるようになったとは言え、異国の政治事情をそこから把握するのは難しい。特に途上国の場合は前段になる歴史的背景が分からないので、なおさらだ。そういう時にはしっかりした研究者の本があると、重宝する。『民主化のパラドックス―インドネシアにみるアジア政治の深層』は、まさにそういう本だ。スハルト体制の成立期から現在までの民主化の実態が説明されている。2013年10月に出ているし、今のインドネシアを理解するのに良い本だと思う。そして、混沌とした民主化プロセスが興味深い。 1. 不正や汚職の残る中途半端な民主化 インドネシアは独裁者のスハルトが失脚して民主化したと理解されているが、民主化後も汚職や不正が蔓延っており国軍の影響力が強い。こういう風に書くと世界のどこにでもありそうに感じるし、日本でも戦前は軍部の影響力で政治が混乱した事があるが、インドネシア
インドネシアは先日、MIKU EXPOの第1回開催地として大成功をおさめた場所でもあり、AKB48の姉妹グループJKT48が活動していることでも知られている。日本のポップカルチャーはどの程度浸透していて、在住の日本人はどう受け止めているのか。日本人とインドネシア人のハーフで、2013年9月に東ジャワに移住した起業家・渡邉裕晃さんにインタビューしてみた。 ↑インドネシアの人口は2012年で2億4700万人と、世界第4位の規模になる。今回訪れたのは首都のジャカルタ。高層ビルが立ちならび、内部で外車が販売されているような高級モールも存在する。 ──なぜ、こんなに初音ミクを含む日本のポップカルチャーが受け入れられているのでしょう。 渡邉 「'80年代ぐらいから放映していた、日本のアニメにあると思います。当時、アニメを観ていた世代が親になり、その子供も日本のアニメが好き、という状況ですね。例えば、『
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