「家柄が良くて、同等以上の学歴があって、収入がある、頭のいい男性が好きなの」 グレース・ケリーか何か目指してます? 理想の恋愛とか結婚ってなに?」そう聞いた僕に彼女は真顔でそういった。ネタとかじゃなく真顔で言うあたりにまごうことなき狂気を感じて、六本木のBarはマヤ暦が予言していた終末のツンドラ地獄となった。 友人との飲みの場で知り合ったその彼女は、思わずウィスキーを煽る僕など眼中になく、バーテンにメルロー赤を、と頼んでいる。 「きちんとした教育を受けていて、ちゃんとエスコートしてくれて、頭の回転が速くて、ちゃんと仕事をしていて、誠実で浮気しなくて、私だけを愛してくれる収入がある普通の人が理想なんだよね」 うん。 戻ってこい。 現実を見ろ。 それは課金しないと出てこないタイプの男だ。 アイドルマスター SideM THE IDOLM@STER SideM ST@RTING LINE-01
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