買春者厳罰化法案を担当するフランスのナジャット・バロー・ベルカセム女性権利相(写真左)。仏国民議会が12月に買春者の厳罰化法案を可決した際には売春婦らが抗議デモを行った(写真右)=いずれもロイター フランスで今年、売春撲滅をめぐる法案の是非をめぐり激論となりそうだ。フランスでは売春は原則合法だが、法案ではこれまで罪に問われなかった買春者に最低1500ユーロ(約20万8千円)の罰金を科すという。すでに昨年末、国民議会(下院)が法案を賛成多数で可決。ただ、「性にかかわる個人の自由を脅かす」などの反対論も根強く、知識人らが賛否両論に分かれ、激論を展開している。法案は上院で議論され、今夏をめどに採決されるという。(大谷卓)「売春を根絶する」 フランス通信(AFP)やインターナショナル・ビジネス・タイムズ(電子版)などによると、フランスでは、売春は「世界最古の職業」とされ、現在も原則合法。売春宿の経