バラク・オバマ氏の回顧録 A Promised Land (Crown)歴史の大きな岐路に翻訳の”暗躍”がある 小さく見える語句の訳し方ひとつで、過去に戦争が起きたこともあれば、爆弾が投下されたこともある。逆に人びとが救われたこともある。 先日、オバマ前大統領の回顧録 A Promised Landが出版されたことで、日本でも意外な翻訳問題が持ち上がっている。回顧録に関する報道記事のなかに、誤訳があったというのである。 オバマ氏は2009年に訪日した際にスピーチを行い、当時の首相鳩山由紀夫氏と会談した。回顧録には、そのときのことを短く綴ったページがある。 鳩山氏をほめてる、けなしてる? 問題となっている箇所は主に二つ。太字部分をよく見てほしい。 【ワシントン共同】オバマ前米大統領は17日に出版した回顧録「約束の地」で、2009年の大統領就任後、初めて訪日した際に会談した鳩山由紀夫元首相につ