「南極なう」の最終回でペンギンの調査の成果を発表できたときにはぜひとも紹介したいと書いたけれど、そのときがきました! ペンギンにビデオカメラをとりつけて海中のエサ取りを観察したという論文が1月22日付で「米国科学アカデミー紀要(PNAS)」に掲載された。PNASは多くの研究者にとって憧れの権威ある科学雑誌であり、私なんかに手が届くはずがないと思っていたので(おそらく駄目だろうと思いながら投稿したのである)、正直いってうれしくてしょうがない。そこで今回はうれしさにまかせて「南極なう」の特別編。論文の内容をできるだけわかりやすく紹介したいと思う。 論文のタイトルは「Linking animal-borne video to accelerometers reveals prey capture variability」。日本語に訳すと「動物装着のビデオと加速度計をリンクさせることによりエサ取り