券売機や両替機を製造する大手メーカーのグローリー(兵庫県姫路市、東証1部上場)は14日、コインロッカー販売保守などを担う子会社「グローリーサービス」(大阪市北区)の社員が、13年間で計約21億5500万円を横領していたことがわかった、と公表した。今月11日付でこの社員を懲戒解雇し、刑事告訴を検討しているという。 グローリーによると、社員は2005年に子会社に入社し、経理業務を1人で担当していた。 社員は09年から今年2月にかけ、売上金を口座に入金せずに着服したり、子会社の口座から自分の口座へネットバンキングで計352回送金したりするなどし、計21億5544万4809円を横領していたという。預金残高の証明書を改ざんするなどして隠蔽(いんぺい)していたという。 グローリーと子会社間で資金をやりとりする口座で不審な点が今年1月に見つかり、上司が取引明細を確認して不正が発覚した。 社内に調査委員会