グループ名を持たない「名無し」の暴走族が増えている。かつては地元の地名など、こだわりのグループ名を特攻服などに記して爆走する姿が見られたが、最近は「集団の厳しいルールに縛られるのは嫌」。リーダーも名前もなく、ゆる~く集まって走り回る方がいいのだという。■リーダー不在、LINEで連絡 9月下旬の未明、川崎市内。住宅街の公園に次々とバイクが集まった。マフラーを改造しているバイクもあり、大きな音が響く。10台ほどが並んだ。2人乗りもいるため、総勢十数人になる。 記者と名乗って話しかけてみた。いずれも16~18歳の少年。市内の同じ中学校の出身で、高校に進学せず、アルバイトなどをしているという。 バイクは50~400ccのスクータータイプ。服装はジャージーやパーカ、キティちゃんのスリッパなど、ばらばらだ。 摘発を逃れるためか、ナンバープレートは読みとれないように上向きに曲げられていた。軽微とはいえ、