大津市教委の沢村憲次教育長(65)が襲われて重傷を負った事件で、殺人未遂容疑で逮捕されたさいたま市在住の私立大1年の男子学生(19)が、教育長のほかに、自殺した男子生徒の通っていた市立中や市教委の関係者、男子生徒をいじめたとされる同級生らの名前などを記した手書きのメモを持っていたことがわかった。 滋賀県警は、男子学生が、教育長が襲えなかった場合の対象をリストアップしていた可能性があるとみて調べている。 捜査関係者によると、メモは学生が逮捕時に所持。インターネット上に書き込まれた情報を基に、市教委幹部や市立中の関係者、同級生らの名前などを列挙したとみられる。 男子学生は「インターネットやテレビの報道で、教育長がいじめ問題の真実を隠していると思い、許せなかった」と供述。県警は、警備が厳しいといった理由で沢村教育長を狙えない場合などに備えていたとみている。