先日、わけあって少年野球の練習を見物する機会があった。オレはおよそ体育会系的なものを身をよじって避けてきたゾンビ人生だったので、少年野球なんてものはまったく未知の世界である。 なんでも東京近隣の某県の米軍施設の敷地内にはアホほど沢山グラウンドがあって、土日はそのグラウンド全てが少年野球で埋まるそうだ。電話で話した少年野球チームの監督いわく、彼のチームはそこのグラウンドで毎週土曜、朝から日暮れまで練習してるという。それから毎週日曜にも、朝から日暮れまで練習しているという。口にこそ出さなかったもののオレは驚愕した。いったいどんだけ野球好きなんだよ。小中学生の少年たちが余暇のすべてを犠牲にして、打ったり投げたり走ったりの練習に明け暮れているというのはオレの感覚からすると実に異常な出来事に聞こえるのだが、監督は当然といった口ぶりであった。 数日後の土曜、某県某所の野球グラウンドへ赴いた。そこにはユ