1989年、日本がバブル絶頂期にヨーロッパ、アフリカ、アジア…、そして日本各地から夢に魅せられた一流の技術をもつアーティストが集結し、「世界の数奇屋」を作る壮大なプロジェクトが始動した。参加条件は、世界のどこにもないオリジナリティを追求すること。それだけだった。世界中の城を融合させた夢の城「ホテル川久」は、総工費400億、延床面積26,000平方メートルという大規模なものとなった。 2020年6月、30年の時を経て、ホテル川久が私設美術館「川久ミュージアム」となり幕を開ける。 川久は、通常大規模施工はゼネコンに一任する作業を、すべて各業界の一流の技術を持つアーティストにオーナーが自ら依頼。ヨーロッパ、イスラム、中国、日本と、世界中の技術と理想が集結した「夢の城」。ホテル内外では美術収集家でもあるオーナーのコレクションと優美な建築の融合が特徴。