デザイン組織が日々誕生している。 さまざまな業界の企業や公共機関でデザイン組織がつくられ、その活動は進化を続けている。 一方で、そういった組織を構築するための「組織デザイン」は、一般には、設計の考え方やプロセスなど目に触れる機会が少ない。 デザイン組織は、社会に注目されて日が浅い。営業組織やマーケティング組織などと比較しても、「デザイン組織のデザイン」はノウハウの蓄積が乏しい。 私が所属するデザイン会社のコンセントは、200名超のデザイン人材が活躍する企業組織だ。歴史も古く、自社デザイン組織の運営を50年以上続けている。 本記事では、多くのデザイン組織の成果をわずかにでも向上させられればとの思いから、コンセントのような企業組織を例に「デザイン組織のデザイン」の要点を記していく。 とくに、デザイン価値を持続的に構築するための協働・分業のあり方や、デザイン人材が喫緊の業務を超えて「社会」に目を