『必殺シリーズ秘史 50年目の告白録』執筆時に山崎努にインタビューを行った高鳥都が2度目に話を聴いた。 高鳥都 1980年生まれ。ライター。2010年より雑誌を中心にルポやインタビューを発表。著書に『必殺シリーズ秘史 50年目の告白録』(立東舎)、編著に『別冊映画秘宝 90年代狂い咲きVシネマ地獄』(洋泉社)がある。『漫画+映画!』『完全版アナーキー日本映画史1959-2016』『日本昭和トンデモVHS大全』ほか共著多数。 人と違うことがしたかった 自宅に本誌記者を招き入れた山崎は、缶ビールを片手に、年齢を感じさせない気迫のこもった言葉を紡いだ。日本俳優界の生き字引である山崎は、6時間にわたるインタビューで何を語ったのか。 山崎 僕のなかにあったんだね。演劇的なことで何か残したいという気持ちが。俳優のありようみたいなものを書きたいと思っていたんです。だから「自伝」じゃないんですよ。自伝は単