北朝鮮による拉致被害者で新潟産業大(新潟県柏崎市)の准教授、蓮池薫さん(57)が5月30日、新潟県刈羽村生涯学習センター「ラピカ」で、「北朝鮮の農業と農民の生活」と題して講演した。 蓮池さんは自身の生活体験を交えながら、北朝鮮の農業政策や、低かった農業の生産性が近年持ち直し始めていることなどを説明。「北朝鮮の農業は政治的に非常に大きな問題だと思う。今後の情勢をうかがう上で外すことはできない」と指摘した。 蓮池さんの講演は、同村と同大、新潟工科大(柏崎市)による人材育成や砂丘地の開発振興などに関する包括連携協定締結の記念式典に合わせて開催された。式典では品田宏夫村長が「村と両大学がハッピーになれるような関係を目指したい」と語った。