企業が自らのメディア(オウンドメディア)でニュースコンテンツを発信する〝ブランドジャーナリズム〟についての記事が、相次いで目についた。〝ブランドジャーナリズム〟はジャーナリズムにとって脅威なのか、と。 企業の自社メディア活用自体は、目新しい話ではない。 ポイントは、報道機関が縮小する中、ジャーナリズム業界からPR業界への人材流入が起き、ソーシャルメディアの広がりと相まって、ブランドジャーナリズムが格段にその厚みと存在感を増している、ということだ。 最近の読者は、それが読むべき記事なら、発信元がどこかはあまり気にしない。 コンテンツの客観性やジャーナリズムとブランドジャーナリズムの境界など、論点はいろいろありそうだ。 ●企業の襲来 この動向に改めてスポットを当てたのは、フィナンシャル・タイムズの米国ニュースエディター、アンドリュー・エッジクリフ・ジョンソンさんの「企業ニュースの襲来」という記
