歴史マニアは、医師には結構多い。だからこそ 医学史研究者の多くは医師 だったりするわけで、ほぼ奉仕に近い形で長年研究を続けてこられた先学がいらっしゃる。 ところで、 遷都1300年なのに、新しい奈良時代の歴史小説があまり出てこない という話になった。これも、話題を振ったのは産科の先生だったのだが、理由は簡単で 奈良時代の歴史を書くには漢文が読めないと困る(日本語の漢字仮名交じり文が成立する以前の時代なので同時代資料は漢文か万葉仮名で書かれている) もっとも、小説を書くくらいの準備をするくらいなら、同じ材料で論文を書いた方が話が早いし生産的 という辺りで、ちょっと興味があります程度だと歴史小説に必要な資料の読み込みが出来ない分野である上に、文芸書が売れない昨今、奈良時代関連の一次資料が読める程度の漢文力があるなら、研究を続けていた方がマシと判断しているのではないかと思う。最近は、日本人の漢文