韓国・ソウルの地下鉄で先週発生した追突事故で、警察は、事故の10数時間前に鉄道会社の職員が、信号システムのデータにエラーがあるのを見つけながら事実上放置し、その後、事故原因となった信号機の誤作動が起きたことを明らかにしました。 この事故は今月2日、ソウルの地下鉄2号線のサンワンシムニ駅で、ホームに停車していた電車に後続の電車が追突し、およそ250人がけがをしたものです。 これまでに、駅の手前にある信号機2つが、当時、本来表示するはずの「注意」や「停止」ではなく、誤って「進行」を表示していたことが分かっていました。 ソウル地方警察庁は6日、この信号機の誤作動について、事故発生の10数時間前に鉄道会社で信号システムを担当する職員がデータにエラーがあるのを見つけたものの、重大な内容ではないと考え、特段、対応しなかったことを明らかにしました。信号システムのデータのエラーは、先月29日に作業を行った