自分が大学に行って一番良かったと思うことは、世の中には多様な価値観が存在するということを実例とともに学んだことである。価値観の中には世間的に評価されないだけでなく中にはひんしゅくを買うようなものも含まれているわけだが、留年一つとっても青ざめた顔でいつまでも成績表をにらんでいる奴もいれば、自ら進んで留年を選び、人間の幅が広がったとすましている奴さえいた(親からすればたまったものではなかったろうが)。こと勉強だけなら本を読む方が効率よく学べることだって少なくないし、大学の先生に直接教えを乞う方法だってほかにないわけではない。まして今のようにインターネットが発達して優秀な方々が惜しげもなく知見を公開してくれているのであれば、学問馬鹿で世間的常識が全く通じない教員の存在も含め、いろいろな人に揉まれることこそがリアルな大学で学べる最大のものではなかろうか。 「政治・宗教禁止」北大祭で自主規制---