社会に出てから本当に意味を持つのは、インターネットにも紙の本にも書いていない、自らが動いて夢中になりながら手に入れた知識だけだ。自分の力でやったことだけが、本物の自分の武器になるのである。資本主義社会を生きていくための武器とは、勉強して手に入れられるものではなく、現実の世界での難しい課題を解決したり、ライバルといった「敵」を倒していくことで、初めて手に入るものなのだ。そういう意味で、ギリシャ神話などの神話や優れた文学が教えることは、人生の教訓を得るうえでも非常に有効だと私は考えている。(『僕は君たちに武器を配りたい』 p.281) 勉強を通じて手に入る知識は、ある目的のための手段であり、自分が所属すべき世界に通じる扉を開くためのカギに過ぎない。そんな風に考えています。 たとえカギを手に入れても、そのカギが合致する扉の前にたどり着けなければ宝の持ち腐れですし、そもそもその扉を突破することが自