これまで6人の遺体が見つかり、今も3人が行方不明の兵庫県尼崎市の連続死体遺棄事件。主犯とされる角田美代子容疑者(64)が2012年12月12日朝、真相を語らぬまま留置所内で自殺したことで、一連の異様な事件の全容解明に疑問符が付いた。 多くの人の命を奪ったとみられる角田容疑者が自殺することを、結果的に許してしまった兵庫県警への責任追及の声も出ている。 「真相解明の障害となるのは明らか」 新聞やテレビ報道によると、角田容疑者は10月下旬以降、少なくとも4回にわたり「死にたい。どうやったら死ねますか」と兵庫県警の留置管理課員に話していた。不眠のため睡眠導入剤も飲んでいた。自殺を警戒した県警は特別要注意者として監視を強めていたという。 角田容疑者が自殺を遂げた場所は、県警本部3階の留置所内の3人房。12月12日午前5時25分の巡回時には、他の2人とともに仰向けで寝息を立てており、同38分には同じ仰
兵庫県尼崎市の無職、大江和子さん=当時(66)=の遺体が昨年11月、コンクリート詰めにされたドラム缶が市内の貸倉庫から見つかった。兵庫県警はその後、殺人事件と断定、大江さんの長女、次女、次女の元夫、そして隣人の女を殺人容疑などで逮捕した。家族は、次女と元夫の娘2人も含めた6人がワンルームマンションで同居し、隣人の女の指示で他の3人が暴行を繰り返していたとされる。なぜ大人の男女3人は母の命を奪う殺人指令を拒むことができなかったのか。隣人による不可解な支配は謎に包まれている。(田中森士、中川三緒) 軟禁から脱出、発覚 大江さんの長女の香愛容疑者(44)は昨年10月30日未明、ワンルームマンション2階で同居する次女の裕美容疑者の元夫、川村博之(42)と隣のマンションに住む知人の角田美代子(63)の両容疑者とともに、乗用車の中にいた。香愛容疑者は川村容疑者に何度も顔面を殴られ、左目の上にたばこの火
角田美代子容疑者=兵庫県警察本部提供 兵庫県尼崎市の連続変死事件で、兵庫県警は7日、角田美代子容疑者の顔写真を報道機関に公開した。「死亡者や不明者が多数いる事件であり、公開によって情報入手につながる」との理由からの例外的な公開と説明した。多くの報道機関が別人の女性の写真を美代子容疑者と誤って掲載したため、女性の名誉回復も重視したという。朝日新聞は別人の写真を掲載していない。 関連リンク美代子容疑者ら5人を死体遺棄容疑で逮捕 尼崎連続変死(11/7)美代子被告ら8人逮捕へ 54歳男性遺棄容疑 尼崎変死(11/7)暴行「美代子被告が引き金」 橋本さん事件、親族ら証言(11/6)美代子被告「何とかせえ」 親族らに遺体の遺棄指示か(11/5)美代子被告宅に12人同居 尼崎連続変死(11/4)
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