山梨県が18日、富士山登山鉄道構想を断念し、ゴムタイヤで走る新交通システム「富士トラム(仮称)」の導入を検討する方針を発表した。将来はリニア中央新幹線の山梨県駅(仮称、甲府市)とも結ぶ構想を描くが、実現可能性は未知数だ。富士トラム構想は中国の鉄道車両メーカー、中国中車(CRRC)が実用化したシステムを基にする。磁気マーカーや白線で車両を誘導する。鉄路を敷設しないので次世代路面電車(LRT)より
富士急行は2021年11月13日~12月19日の期間、「富士急電車ふれあい月間」として大月駅~河口湖駅間を走行する富士急行線でさまざまな鉄道イベントを開催します。 「富士急電車ふれあい月間」11月13日~12月19日開催(画像:富士急行、以下同) 全ての写真はこちらから! 目玉の1つは、1950円で親子3人が富士急行線全線1日乗り放題となる親子限定お得きっぷ「富士急親子電車ふれあいきっぷ」です。1つで大人1人+小人2人まで利用できます。さらにキッズ向け特典として、下吉田駅で運転士の制服と帽子を着用し5000形「トーマスランド号」の子ども運転台での写真撮影特典も用意します。 フリーきっぷの特典として5000形「トーマスランド号」の子ども運転台での写真撮影も その他、親子で参加できるワクワクイベントとして、12月5日には「親子で楽しむ『電車を近くで見てみよう!』」、11月20日には「『電車修理
関連記事 富士山の目の前にグランピング施設がオープン どんな特徴があるの? グランピングのプロデュースや集客を行うブッキングリゾート(大阪市北区)が運営する「リゾートグランピングドットコム」は、JSフーズ(東京都品川区)が山梨県南都留郡山中湖村にオープンするグランピング施設「LE NIDO(ル・ニド)」の予約受け付けを開始した。プライベートグランピングをうたうLE NIDOの特徴とは? 三重県のキャンプ場に、2棟限定の「グランピング施設」が誕生 キャンプ場の活用が狙い 紀伊長島レクリエーション都市開発(三重県紀北町)は、三重県内のキャンプ場にグランピング施設「シーサイドテラス グランピングドーム熊野灘」を10月にオープンすると発表した。キャンプ場の新しい活用方法を模索する狙いだ。どんな特徴があるのだろうか? グランピングの快適性を追求した「トリプルドームテント」 普通のテントとの違いは?
山梨県の大月駅(大月市)と河口湖駅(富士河口湖町)を結ぶ富士急行線を運営する富士急行は4月28日、鉄道事業を5月に分社化する方針を明らかにした。 分社化については、新型コロナウイルスの感染拡大や地域経済の落込み、公共事業の縮小、モーターリゼーションの進展などで鉄道事業を取り巻く環境が厳しさが増していくなかででも「富士山に一番近い鉄道」として今後も鉄道事業を継続することを理由として挙げており、「様々な環境変化に即応する機動性を確保しつつ、より地域に密着した営業体制とする」としている。 分社化に際しては、富士急行が100%出資する新会社を設立し、同社を分割会社とする会社分割により鉄道事業を新会社へ承継させる吸収分割方式が採られ、5月に子会社を設立し、今後、所管官公庁の許認可へ向けて動き出す。 社名は「富士山麓電気鉄道」となるが、これは1929年6月に富士電気軌道からの譲渡を受けて大月~富士吉田
閉店した甲府市の山交百貨店の建物を引き継いだ家電量販店、ヨドバシカメラが、名物だった曲がって進む「スパイラルエスカレーター」を撤去していたことが12日、関係者への取材で分かった。「バブルの遺物」とされるスパイラルエスカレーターは国内では新規設置が少なく、減少が続いている。 閉店した甲府市の山交(やまこう)百貨店の建物を引き継いだ家電量販店、ヨドバシカメラ(東京)が、名物だった曲がって進む「スパイラルエスカレーター」を撤去していたことが12日、関係者への取材で分かった。「バブルの遺物」とされるスパイラルエスカレーターは国内では新規設置が少なく、減少が続いている。(渡辺浩) 山交百貨店の象徴 山交百貨店は一昨年9月、65年の幕を閉じた。建物は地上5階、地下4階で、改修工事がほぼ終わり、今月下旬にヨドバシカメラマルチメディア甲府やヨドバシ子会社の石井スポーツ甲府店などが入る複合商業施設として生ま
富士山登山鉄道の素案が公表されました。富士スバルライン上に、LRTを敷設する構想で、総事業費を約1400億円と試算。往復1万円で年間300万人の利用を想定しています。詳細を見ていきましょう。 山梨県が検討 富士山登山鉄道は山梨県の長崎幸太郎知事が公約に掲げてきた構想で、富士山吉田口五合目へのアクセスを、現在の道路交通から登山鉄道に転換するものです。可能性を検討するため、2019年7月に「富士山登山鉄道構想検討会」を設置し、議論を重ねてきました。 その第5回理事会が12月2日に開催され、富士登山鉄道の素案が公表されました。内容を見ていきましょう。 画像:『富士山登山鉄道構想(素案)』富士山登山鉄道構想検討会より なぜ登山鉄道なのか 大前提として、富士山登山鉄道はなぜ必要なのでしょうか。素案では、富士山五合目の来訪者数の増加を理由に挙げています。世界遺産登録前の2012年に比較して、2019年
現在の富士スバルライン(富士山有料道路)の通行料金は普通乗用車往復2100円。バス料金は富士山駅または河口湖駅から富士山5合目まで大人1人往復2300円。鉄道構想と同じ富士山パーキングから富士山5合目までだと大人1人往復2000円となっている。鉄道運賃が往復1万円となれば5倍の値上げとなる。 この運賃には富士山環境保全費用が含まれるかもしれない。現在の富士山の入山料は5合目以上で1人1000円。ただし支払わない人も多く問題になっている。そして5合目で引き返す人は不要。従って、5合目までの鉄道利用者にも負担してほしいという気持ちは分かる。 そうはいっても、往復1万円という運賃設定はアリなのか。乗客を運ぶだけ。観光路線といっても喫食サービスもない。純粋に運賃として設定すれば、国土交通大臣の上限運賃認可が必要だ。国は現状の手段の5倍の運賃を認めるだろうか。 関連記事 北海道新幹線「函館駅乗り入れ
私鉄グループというと、一般に多角経営の事業会社として見られることが多い。鉄道事業のほか、バス・タクシーなどの運輸事業、スーパー・百貨店などの流通事業、駅構内を中心とする飲食事業に加え、立地の良さを生かした不動産事業、ホテル事業なども展開する。 国鉄もJRになってからは、不動産や流通、ホテルに力を入れるようになった。同時に、鉄道事業の存在感が薄くなり、新事業の開発が盛んに行われるようになった。鉄道事業の取り組みはもちろん続けているが、他事業とのシナジーなどが重視されたために、便利な鉄道にはなるものの、面白い鉄道、魅力ある鉄道という側面は次第に薄れていった。 このようなビジネスモデルは、阪急東宝グループ(現・阪急阪神東宝グループ)の創業者である小林一三や、東京急行電鉄の創業者である五島慶太が開発し、多くの鉄道会社で取り入れられていった。そして両者は、いまでも高く評価されている。 だが、鉄道会社
リニアを阻む静岡県が知られたくない「田代ダム」の不都合な真実:「県民のため」と本当に言えるのか?(1/4 ページ) 静岡県が大井川の減水問題などを理由に、リニア中央新幹線の建設工事に「待った」をかけ続けている。国土交通省も「仲介役」として乗り出したが、解決の見込みは立っておらず、2027年に予定している品川―名古屋間の開業が危ぶまれてきた。 愛知県の大村秀章知事は静岡県・川勝平太知事を徹底批判し、三重県の鈴木英敬知事も「今まで色々(いろいろ)な人たちが努力して積み上げてきたことにもう少し誠実に対応してほしい」と話すなど、異例の“同業者批判”が行われている。 川勝知事への批判は他県からだけではない。お膝元・静岡県内からも噴出している。 「川勝知事は、(リニアの工事により)大井川下流域の藤枝市や焼津市で汲(く)み上げている地下水が減ると、住民が生活に困ると指摘します。しかし、JR東海は、トンネ
JR東海が開催している「超電導リニア体験乗車」。改良型試験車の投入のため、体験会は2019年10月でいったん休止しますが、その前に参加してみました。 有料の体験乗車会 「超電導リニア体験乗車」は、JR東海が中央新幹線山梨リニア実験線で開催しているものです。現在の形の体験乗車は2014年11月に開始され、年数回、有料で開催されています。 2019年第2回の体験乗車は、8月に10日間の日程が組まれました。各回150座席で、1日6回実施されています。抽選制ですが、筆者は幸運にも8月下旬のある日の体験乗車に当選し、3便目となる13時30分発にお邪魔しました。 「搭乗券」を受け取って 超電導リニア体験乗車は、JR東海の山梨リニア実験センターで実施されています。送付されている案内ハガキを受付で提示し、荷物検査を受けて、金属探知機をくぐります。飛行機と同じくらいの厳しさのセキュリティチェックです。 ロビ
富士急行は17日、富士急行線開業90周年記念車両(6000系、3両編成×1編成)の運行を6月22日から開始すると発表した。 富士急行線開業90周年記念車両の外装イメージ 富士急行線は1929(昭和4)年6月19日に大月~富士吉田(現・富士山)間23.3kmが開業。地元に密着した公共交通としてだけでなく、富士山エリアの観光客など多くの乗客に利用され、間もなく90周年を迎える。 開業90周年を記念して運転開始する車両は、外観において市松柄とグラデーションの和モダンを基調とし、世界遺産である富士山の雄大で優美な姿を金色で表現した。内装も床や吊り革など車内随所に木を使用し、カーテンとモケット(シート布地)に富士山柄をあしらい、同車両オリジナルのデザインを使用している。 富士急行線開業90周年記念車両の内装イメージ 車内には大型のキャリーケースを収納できる荷物棚を富士急行線で初めて設置。富士山エリア
「3.11」が状況を一変させた 富士山は日本一の高さを誇る美しい山だが、いつ噴火してもおかしくない活火山であることは、意外と知られていない。 いまから約300年前の江戸時代に、富士山は大噴火した。それ以来、地下に大量のマグマを溜め続けたまま、不気味な沈黙を保っている。 私が専門とする地球科学には、「過去は未来を解く鍵」という言葉がある。過去に起きた自然現象を調べることで、未来の事象を予測するという意味だ。 それに従ってタイムスリップすると、この1707(宝永4)年のいわゆる「宝永の大噴火」は、記録に残っている富士山噴火ではマグマの噴出量が第二位という巨大さだった。噴火は断続的に半月ほど続き、火山灰は横浜や江戸、さらには房総半島にまで降り積もって、大きな被害をもたらした。 この過去の事実をもとに、同じことがこれから起きたらどうなるかを予測するため、私は2007年に『富士山噴火 ハザードマップ
富士山麓から五合目までを結ぶ「富士山登山鉄道」構想に動きがありそうです。山梨県が検討会を設置することを明らかにしました。登山鉄道が実現した場合、富士山観光はどう変わるのでしょうか。 山麓と5合目結ぶ 山梨県の長崎幸太郎知事は、富士山登山鉄道について有識者を交えた検討会を立ち上げ、2年後をメドに構想案をまとめる考えを明らかにしました。 長崎知事は、2019年1月の知事選で、登山鉄道構想の検討を公約に掲げて当選。その実行に向けて、動き出した形です。 富士山登山鉄道については、2015年に、地元観光業者らでつくる富士五湖観光連盟の呼びかけで発足した「世界遺産富士山の環境と観光のあり方検討会」で議論されました。この検討会では、富士山の環境保全のため、山麓と吉田口5合目を結ぶ登山鉄道を建設するよう提言する最終報告書を取りまとめています。 山梨県が設置する検討会でも、この最終報告書が議論の叩き台にされ
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