『さすがの猿飛』はあえて、番外編や本筋でも、考えられる限りのパロディをぶち込んだ。 だから、その1本、1本のエピソードに、忘れられない思い出がある。 アニメが制作された時代、1980年代前半を知っていないと、理解できないギャグも多いと思う。 そのほとんどが、僕ら脚本を書く人たちが意識的にやったものであり、それを面白がったスタッフが、調子に乗ってくれて暴走してくれた結果が、『さすがの猿飛』という、当時としても他のアニメとは異質なアニメになった。 今、このアニメが初見の人も、充分楽しめるように作ったつもりではあるが、正直なところ、実際に見ていただかないと、その面白さが分からない部分が多いと思う。 現在、全63話のDVDセットと、そのバラ売り、一部のレンタル店で貸し出されている状態では……アニメ専用TV局で放送されたこともあるかも知れないが、僕は見た覚えがない……放映されたリアルタイムに見た人以