社会学, 人権/シティズンシップ 公共社会学(Public Sociology)についての議論など、日本でも社会学の社会的意義や公共的価値について真剣に考える社会学者は増えていると思います。当たり前のことですが、何を研究対象にするかによって、その研究の価値や効用も異なってきます。したがって、そもそも研究されていない対象については、研究の価値や効用については問えません。 僕は余裕がなくて研究テーマに選べないのですが、日本の社会学者にもっと関心を持たれていい問題の一つとして、外国人子女へのバイリンガル(多言語)教育をめぐる諸問題があります。外国人といっても、子どもを学費の高額なインターナショナル・スクールに通わせられるような富裕層ではなく、所得が相対的に低い階層の人びとのことをここでは想定しています。また、英語圏出身の子どもではなく、日本への適応のために日本語を、さらに中学生以上であれば英語