コンゴ民主共和国コルウェジの鉱山労働者居住区と、すぐ横に広がる巨大な採掘場(2022年10月13日撮影)。(c)Junior KANNAH / AFP 【11月29日 AFP】「われわれはだまされた」──。コンゴ民主共和国南東部コルウェジ(Kolwezi)に住むアルフォンス・フワンバ・ムトンボさん(70)は、コバルトの露天掘り採掘場を見下ろすがれきだらけの場所に立ち、こう言った。 一帯はかつて、大通りに小ぎれいな住宅が並ぶ活気あふれる場所だった。それが今や、ムトンボさんの大切な家は、破壊された民家の残骸に囲まれ、そばにコンクリート壁を挟んで巨大な採掘場が広がっている。 鉱山を所有する中国企業は採掘拡大を目指しており、ムトンボさんが暮らす地区の住民の多くが補償を受け取って退去に応じた。だがムトンボさんは立ち退きを拒み、さらに良い条件を引き出そうと何とか耐えている。 ムトンボさんは、居住区の行