キャラが暴走して注目を集めた末に炎上、はたまた単にプレスリリースの断片のような恐る恐るの無色透明…未だソーシャルメディアとのベストな距離感を探り続けている企業が、日本という独特な環境の中でユーザーに受け入れられる、ユーザーイノベーションを起こすためには何が必要なのか? 前回に続き、濱野智史氏にお伺いする。 スベらない企業アカウントは「中の人」しだい ここのところ、日本でもソーシャルメディアを活用してB to Cのコミュニケーション・チャネルを開こうとする企業が増えてきた。しかし、これはぶっちゃけた言い方になってしまうけれども、実際には“スベっている”ケースが多いのではないだろうか。 たとえば、企業の公式Twitterアカウントの大半は結局プレスリリースを細切れにしてつぶやいているだけだし、どうも「恐る恐るつぶやいている」というか、いまいちソーシャルメディアのノリになじめていないのが透けて見
今、日本の企業において "「ソーシャル メディア」マーケティング" と呼ばれているものを、冷静になって考えてみると、ごく少数の例外を除いて「あるマーケティング戦略に根ざして実行される、コミュニケーション施策において用いられている、一部のチャネルを使用して、発信するための、オペレーション活動」にしかなっていないという話を、昨日書いてみた。実際「オペレーション」というタスクのみを取り上げて「マーケティング」全般を語ってしまっている傾向にあることが大半なのではないかと思うわけで。 その一方で最近では、また "傾聴" が語られている。ただ以前から「"傾聴"は非常に大事である」と語られてはいるものの、実際に "傾聴" をしているケースは、きわめて少ないのではなかろうかとも思うわけで。そもそも「"傾聴" は大事である」と語っている、いわゆる「ソーシャル メディア」を evangelize されていらっ
これまで、なんだかんだで事業会社で Web マーケティングなるものに 10 年程携わってきた自身が、 突然企業広報を中心に手がけるエージェンシーに身を置くようになって半年。何よりも決定的に変わったのは「立ち位置」であり、その「立ち位置」を作るために、まずは、これまでの自身の「考え方を逆にする」ということをしなくてはならなくなった、ということを、前回のエントリーで記してみた。 そして、自身なりに考えてみたことを非常にシンプルに一言で表すと「ソーシャル メディア マーケティングをやってちゃぁいけない」というものになった、ということも合わせて書いてみた。 その考えに至るようになった背景として、前職で「ソーシャル メディア リード」という立場で、ソーシャル メディア マーケティングなるものを常々考えていた頃と違って、いわゆる「マーケティング活動」そのものから距離を置く、つまり外側から見るような立場
米デル社では昨年12月、ソーシャルメディア上の顧客の声を収集する「ソーシャルメディア・リスニング・コマンド・センター」を設立した。右の写真は、そのセンターの様子の一部を捉えたものだ。毎日平均で2万2000件以上のデルに関する投稿、ツイッター上での無数のツイートをトラッキングし、そのやり取りを把握。必要に応じてデル製品の問題解決などに組織として力を入れている。 同センター設立の目的は、ソーシャルメディアを活用して顧客とのつながりを深め、着実にビジネスを向上させていくことにある。ソーシャルメディアでのポジティブなコメントや改善策の提案、あるいはサポートを求める消費者の声は、すべてがデルのビジネスに関連することであり、傾聴することが重要であると考えているのだ。 顧客やステークホルダーらによるソーシャルメディア上でのやりとりから得られたデルに関する意見や情報は、トピック、主語、感想、トレンドや地域
企業がFacebookを利用する事のメリットの1つに、APIを使って「Facebookのソーシャルグラフ」を活用できる、という点があります。 上記のニールセンの調査によると、『ネット上の口コミ』よりも『知人からの紹介』のほうが、信頼度が20%も高い、という結果が出ています。 Facebookページでは、API公開されているソーシャルグラフを使うことによって、この『知人からの紹介』の導線を作り出すことが出来ます。 また、ソーシャルグラフの使い方は紹介だけではありません。 『友達に聞いてみる』というアクションを誘発させる事により、『安心して購入できる』、『(相談された)友達に情報が拡散する』といった効果もあります。 今回はそんなソーシャルグラフを、うまく活用できている海外事例を4つご紹介します!
情報流通網は絶えず変化する 情報の流通の進化というのはインフラストラクチャ(社会基盤)と密接に結びついている。古くは鉄道、そして自動車などの交通網の発展は新聞のような物理的な形態のメディアの輸送を可能にし、情報到達のエリアを拡大したと言われる。電気的メディアである電信電話網の発展は、物理的な何かが情報のビークルであらねばならなかった時代の制約を乗り越え、情報到達時間のギャップを大幅に縮めた。そして電子的なメディアであるインターネットは、場所の制約・時間の制約を超えて情報共有の空間として成長してきている。 今からほんの少し前、数年前までは、従来型メディア(とりわけマスメディア)が「プッシュ型メディア」なのに対し、インターネットは「プル型メディア」であると分類されていた。インターネットは情報のアーカイブであって、必要に応じて情報を取りに行く(=プル)、そんなメディアだと考えられていた。それゆえ
「ソーシャルメディアの時代なので、クチコミマーケティングを再考しよう:1」はこちら 「クチコミの企み」は大きく2種類ある クチコミを企むというのが、すなわちマーケティングコミュニケーションの企画出しであると考えるのは早計。まずやらなければならないのは、商品/サービスそのものがクチコミされる要素を持っているかどうかを発見すること、である。ないしは、商品/サービスが市場に出る前の開発段階にあるのであれば、そうした要素を仕込めるかどうか。いわば「商品/サービスそのものによるクチコミの企み」とでも言えるものだ。今回この第一のクチコミの企みについて話をしよう。 広告やプロモーションによって「クチコミ」が拡がっていくのではなく、商品/サービスの使い手が意図的であれ非意図的であれ、他人に使わせることを結果として推奨していくようなことが起き、「クチコミ」として機能することがある。何も広告もプロモーションも
キャストや監督が観客にこう声をかける。 「ミクシィやツイッターに書き込んでください!」 映画の初日舞台挨拶などで、最近よく見かける光景だ。 今、映画の宣伝手法が変わろうとしている。その中心にあるのがミクシィやツイッターといったSNSを使うソーシャルメディアだ。今回はこうしたソーシャルメディアが、映画宣伝の場で実際にどのように捉えられているかを、前・後編の2回に分けてレポートしよう。 その前に押さえておきたいのが、映画宣伝とウェブとの関係についてだ。 映画宣伝における「空中戦」「地上戦」とはなにか。ウェブの存在は? 通常、宣伝には「空中戦」「地上戦」と呼ばれる2つのタイプがある。選挙戦でいえばテレビで放送される政党のCMが空中戦で、候補者が駅前で行う演説や選挙カーが地上戦ということになる。 これは映画も同様で、テレビCMや街頭ビジョンなどで流れる予告編は空中戦で、試写会を何度も開催し、口コミ
FacebookやTwitterから顧客データを収集し、ソーシャル・メディア上にコミュニティを築くのは容易なことではない。本稿では、ソーシャル・メディア・データをビジネス・データと結び付け、自社製品のアピールやサービス向上に努めるCIOの取り組みを紹介する。関連トップページ: CIOの役割 経営革新 情報共有/コラボレーション ソーシャル・メディアは宝の山(前編) 豊富な消費者情報を活かすも殺すも企業次第 2011/01/31 FacebookやTwitterから顧客データを収集し、ソーシャル・メディア上にコミュニティを築くのは容易なことではない。本稿では、ソーシャル・メディア・データをビジネス・データと結び付け、自社製品のアピールやサービス向上に努めるCIOの取り組みを紹介する。 企業にとって、顧客の意見は“常に正しい”。仮にまちがった意見だとしても、簡単に無視することはできない。しか
広告業界の大手の重役が、ソーシャルメディアこそが、広告業者が今後も重要な存在であり続けるために欠かせない販売経路を提供する点を理解するのは時間の問題であった。今週、ソーシャルメディアサービスを展開する企業 Big Fuel(ビッグ・フーエル)は、ファウンダーのアヴィ・サバール氏が経営権を新しいCEOのジョン・ボンド氏に譲ると発表した。 ボンド氏はキルシェンバウム・ボンド + パートナーズのファウンダーであり、同氏が経営陣に加わったことで、サバール氏はクリエイティブなビジョンを活性化しつつ、同社の成長に集中することが出来るようになる。 ボンド氏のCEOの就任の告知は、ビッグ・フーエルが、ゼネラルモーターズのソーシャルメディアマーケティングを取り仕切ることになった点を報じる告知と同時に行われた。同社は既にコルゲート-パルモリーブ、バドワイザー、フィッシャープライス、そして、マクドナルド等の企業
前回のエントリーでは、NYT が “ソーシャル メディア担当” もとい “Social Media Editor” というポジションを廃止したというコトを受け、おそらく “企業とソーシャル メディア” というテーマにおいて、これから議論の中心となってくるであろう話について、少し思うトコロを記してみた。 いわゆる組織がソーシャル メディアに、どう向き合うか…。このテーマに対し、企業が、その戦略立てはもちろんのこと、スタッフィングまで含めた形で、ある意味、ひとつの大きな戦略としてきちんと確立させるとき。ソレは組織の中で、コミュニケーションという活動に携わる人たちにとって、もはや “ソーシャル メディア上でのコミュニケーション” 自体が珍しいモノではなくなってくるというコトを意味するし、さらに言うならば、“ソーシャル メディア上でコミュニケーションができる” というだけでは、人材として、それほど
『MarkeZine』が主催するマーケティング・イベント『MarkeZine Day』『MarkeZine Academy』『MarkeZine プレミアムセミナー』の 最新情報をはじめ、様々なイベント情報をまとめてご紹介します。 MarkeZine Day
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昨晩は「ツイートアカデミービジネスセミナー」というセミナーを聴講してきた。 18時30分頃から始まって22時20分頃まで。座学形式としては長丁場だが、講師陣がよく、最後まで飽きなかった。講師陣は全体進行のナカヤマンさんのブログで確認できる。全部で11名。とてもいいブッキング。セミナーにはちょこちょこ参加しているが、なかなかこれだけの人を集められないものである。 テーマは「ソーシャルメディア時代の広告論」だったので一応専門領域。いまの最前線を確認すると同時に俯瞰目線を手に入れるために出かけた。前線で競って走っていると視野が狭くなり全体が俯瞰できなくなる。他の方の走り方を見ることで自分の走り方を矯正できるし、多少の俯瞰が可能になる。目的をそこに絞って聴いた。 前半は企業の中の実践者を中心にしたプレゼン。アクティブサポートの実例と「強力な味方づくり」(カトキチの「置いて」と「ドロリッチなう」)が
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