台風30号が通過したフィリピン東部レイテ州タクロバンで、略奪した物資に群がる被災者(2013年11月10日撮影)。 【AFP=時事】食べ物を求めて遺体が散乱するがれきの中をあさり回る人々、救援物資の輸送車列を襲う暴徒ら――猛烈な台風30号(アジア名:ハイエン、Haiyan)の直撃を受け、1万人以上が死亡した恐れが出ているフィリピンの被災地では、生き延びようとする被災者の必死の行動が新たな恐怖を生み出している。 【写真12枚】一家で略奪する姿も 東南アジアの島国フィリピンを横断し、ほとんどの都市に壊滅的な被害を与えた観測史上最大規模の台風が去ってから2日。津波のような大波によって多くの建物が損壊したレイテ(Leyte)島東岸の港湾都市タクロバン(Tacloban)で10日、AFP記者は住宅の残骸を物色していた1人の男性を取材した。 ■短パン1枚、「3日間食べていない」 この男性、エドワ