臨床第3相試験「SELECT試験」の結果 エーザイ株式会社は5月31日、新規製造の抗がん剤「レンバチニブメシル酸塩」の、放射性ヨウ素治療抵抗性の分化型甲状腺がんを対象とした臨床第3相試験(SELECT試験)の結果を発表した。 画像はwikiメディアより引用 同試験の主要評価項目である無増悪生存期間において、レンバチニブ投与群の中央値が18.3カ月であったのに対して、プラセボ投与群の中央値は3.6カ月であったという。 これにより、レンバチニブ投与群がプラセボ投与群よりも生存期間が延長されたという統計学的結果が示された。また、事前に設定した各部分集団においても、同様の結果が得られたという。 甲状腺がんの約95%を占める分化型甲状腺がん 分化型甲状腺がんは、発生頻度が高く、甲状腺がんの中でも約95%を占めている。中でも、手術または放射性ヨウ素療法での治療が難しい放射性ヨウ素治療抵抗性分化型甲状腺