東京・歌舞伎町のマージャン店経営者ら2人を殺害したなどとして、殺人や強盗殺人などの罪に問われた池田容之被告(32)の裁判員裁判が10日、横浜地裁(朝山芳史裁判長)であり、検察側は論告の冒頭で死刑を求刑した。殺害方法の残虐性に触れて「人間のやることとは思えない」と批判し、「死刑以外の選択はありえない」と強調した。検察側が冒頭に求刑意見を述べるのは極めて異例。 裁判員裁判での死刑求刑は2例目で、16日に予定されている判決で初めて死刑が言い渡されるかどうかが注目される。被告は起訴内容を認めており、焦点は量刑に絞られていた。弁護側は10日午後に最終弁論を行い、被告が自首したことや犯行を指示した人物がほかにいることなどを理由に死刑回避を訴える方針だ。 論告で検察側は、被害者とマージャン店経営をめぐるトラブルを抱えた近藤剛郎容疑者(26)=海外逃亡中=が殺害を依頼し、被告が「自己の力を誇示して麻薬