白人層の中に薬物中毒やアルコール依存症などに苦しみ、「絶望死」する人たちが増えているという(写真は本文と関係ありません。写真はpicture-alliance/dpa/AP Images)

トランプ政権下のアメリカ社会で新たな現象が起きています。社会主義に傾倒する若者が増えているのです。若者を対象にした世論調査では「社会主義に好意的」と答えた人は51%にのぼり、資本主義の45%を上回りました。民主主義や資本主義の象徴とも言われてきたアメリカで、今、何が起きているのか。「ソーシャリズム=社会主義」に希望を見いだす若者たちのことばに耳を傾けました。(ワシントン支局記者 西河篤俊) 南部ジョージア州アトランタ。コカ・コーラ社が本社を置くことでも知られるこのまちの中心部で、全米最大の社会主義団体の2年に1度の全米集会が行われていました。 その団体の名は、 「DSA=Democratic Socialists of America」(アメリカ民主的社会主義者) 参加しているのは、社会主義を普及させる活動を全米各地で進めているメンバー1000人余り。会場で目立っていたのが若者の姿です。
このように日本やアジアのカルチャーが浸透する一方で、アメリカに住む日系人やアジア系の立場は微妙だ。かつてアジア系は存在感の薄い「透明人間」だった。ところが近年はアジア系が社会のさまざまな場所で活躍しており、つまり徐々に目立ち始めている。すると、それを「目障り」に感じる非アジア系アメリカ人も出てきて、アジア系はヘイトクライムの対象にすらなりつつある。本稿では米国における日系人やアジア系の立ち位置の変遷を追ってみたい。 ニューヨークにあるイギリスブランド「Superdry」の店舗 ©Getty Images 高頻度で「君はチャイニーズ?」と聞かれる理由 私はニューヨークに住み始めたばかりの頃、道で男性から「ヨー! チャイナ・ドール!」などと声を掛けられることを密かに楽しんでいた。男性が女性に性的な下心を込めてからかいの声を掛ける行為は「キャットコール」と呼ばれ、セクシャル・ハラスメントのひとつ
CoD:WWII: わずか1.5ドルの賭け試合でスワッティング、無関係の男性が射殺される最悪の事態に 2017 12/30 続報:CoD:WWII: 無関係の男性が射殺されたスワッティング事件の発端は“チームキル”、偽通報を行った25歳男逮捕 アメリカの28日木曜日の夜に、カンザス州ウィチタの男性(28歳)が警察によって射殺されたという報道がありました。 これだけですとゲームとは全く関係ない一文なのですが、報道の直後に『CoD』のコミュニティが、これはアメリカの警察特殊部隊「SWAT」に人質事件といった偽の通報をし相手の家に送り込む「Swatting(スワッティング)」という悪質極まりない行為のせいだとの声が上がりました。 警察の調査の結果、SWATの出動は『Call of Duty: WWII(コール オブ デューティ ワールドウォー 2)』の賭け試合に負けたプレイヤー2人が引き起こした
「この世界の片隅に」が、現地時間11日(金)、アメリカで公開となった。限定都市のみの公開のため、批評を掲載しているメディア自体が少ないのだが、批評家の感想を統計的に見るrottentomatoes.comの点数は、97%。4月にもっと大きな規模で公開された「君の名は。」の98%にはやや劣るものの、これは相当に良い。しかし、個々に読んでみると、絶賛だらけというわけではない。 最も高く評価しているのは、「L.A. Times」。同紙のトップ批評家ケネス・トゥーランは、片渕須直監督が4,000枚以上の写真を集め、当時の広島と呉の様子を徹底的にリサーチしたことに触れ、「緻密に手で描かれたすばらしいビジュアルに感動させられる。それらはリアルで、まるで魔法のように、最も普通の状況をも美しく見せてしまうのだ」と書いている。ストーリーについても、「すずの話が自分のことのように思えてしまい、映画の最後で手を
沖山朝俊 1981年広島生まれ。怪魚ハンターと会社員の二足のわらじ生活を続けながら、世界中の巨大魚を求めて飛び回る。映像コンテンツ制作/映像素材提供を行う「キングオクトパス」を立ち上げ、BS日テレ『夢釣行 ~一魚一会の旅~』の制作を手がける。テレビ朝日『陸海空 こんな時間に地球征服するなんて(釣りまアース)』に出演。 2017年1月某日。 「今年のGWは何処へ行こうか?」 本格的な冬の到来を迎え、街ではカップル達が煌びやかなイルミネーションを見ながらイチャイチャしている。その姿を後目に、俺は1人そんなことを考えていた。 せっかくなら暖かい所へバカンスに行きたい・・・。 あ、フロリダでゴライアスグルーパーとか良いかも。 思い立ったら吉日と、フェイスブックで知り合った現地ガイドのジェシーに「フロリダへ行きたい」とメッセージを送った。 すると待つこと数分、さっそく返事が返ってきた。レスポンスの速
アメリカ在住の映画評論家でコラムニストの町山智浩氏が、日本ではあまり知られていないアメリカの文化や風習を体を張ってリポートする【町山智浩のcurious U.S.A】。 今回のターゲットは、毎年4月20日に開催される『マリファナ(大麻)デー』。21歳以上の大麻の栽培、所持、使用を条件つきで合法化したコロラド州デンバーから、4月20日の午後4時20分に5万人が一斉にマリファナを“ラリー”するピースフルな瞬間をリポート! また、他州に先駆けてマリファナを解禁したコロラド州は、マリファナビジネス先進州として、マリファナ用電子パイプ、マリファナコーラ、マリファナはちみつなどなど、多彩なマリファナ関連商品を展開。その様子をキャッチするため、「マリファナ観光ツアー」なるトンデモツアーに参加し、栽培施設、マリファナショップなどを周遊&解説。 副流煙渦巻くツアーバス車内で、町山智浩は正常を保っていられるの
▲だからと言って“元を取ろう”として発売前の大作チェックで一日が終わったりする人ばかりじゃないのが面白いところ。お父さんがダラダラ子供に『モータルコンバット』の英才教育中だったりする。それは家でやれと思う人もいるかもしれないが、本人が楽しければこれでいいのだ(なおイベントの雰囲気を紹介したいだけであり、モーコンがアレという話ではないのであしからず)。 そしてPAXで行われる講演は、GDCなどの業界向けのイベントとは違い、基準がかなりフリーダム。ファン向けの新作発表やサイン会などもあるが、「ライターとして就職するには」とか「ゲーマー親としての子育て」とか「(配信などにまつわる)ネットいじめの対処法」なんてものもあって、ゲーマー視点で面白かったり興味深ければなんでもテーマになりうる。 初日のラストのひとつとして行われたHeidi Kemps氏による“Kusoge! More of Japan’
サム・アルトマンはシリコンバレーでもっとも有名なスタートアップインキュベーター「Yコンビネーター(Y Combinator)」を経営している。Getty Imagesサム・アルトマンはシリコンバレーでもっとも有名なスタートアップインキュベーター「Yコンビネーター(Y Combinator)」を経営している。彼はトランプ氏に投票しなかったが、今回の件についてアメリカが何を考え、感じているかを知りたいと思い立ち、トランプ大統領支持者をインタビューしながら数カ月かけて全米各地をまわった。彼はそこでの発見を個人ブログに発表した。Business Insiderは許可を得て、それをここに転載する。(一部敬称略) 選挙のあと、僕は全米をまわってトランプ大統領に投票した人々100人にインタビューしようと決めたんだ。実際に中部を訪れて状況のどまん中に身を置いたし、オンラインでも何人もの人々と話した。 結果
ファッション雑誌『ヴォーグ』(USA版)3月号に載ったアメリカの白人スーパーモデル、カーリー・クロスの芸者風ファッションが大炎上し、カーリーが謝罪する騒ぎとなった。この件は日本でもいち早く取り上げられ、各記事に「人種差別」「日本をバカにしている?」などといった見出しが踊ったが、多くはアメリカの人種と文化の歴史と現状を説明し切れていなかった。そのせいか日本人読者からは「何がいけないのか分からない」の声が上がっている。 問題となった写真は、日本の伊勢志摩で撮影されたもので、本来は金髪のカーリーが黒髪のゲイシャ風ウィッグと着物風デザインのドレスを着ているというものだ。一流雑誌だけあって写真自体の質は高い。しかし近年のアメリカ文化シーンは”cultural appropriation”(文化の盗用)に厳しく、今回の写真は多くのアメリカ人の眉をひそめさせることになった。 “文化の盗用”とは端的には、
上杉周作シリコンバレーのエンジニアが語る、誰にも悪気はなかった話2017/02/22 貧困の連鎖を止めようとしたら、子どもの学力が下がりました。働き方から変えよう、地方から変えようとしたら、何も変わりませんでした。 自己紹介こんにちは。上杉周作と申します。教育について考えるのが好きな、シリコンバレー在住のエンジニアです。 88年生まれで、中学1年まで日本で暮らし、それからはアメリカ在住です。カーネギーメロン大でコンピュータサイエンスを学び、AppleとFacebookでエンジニアインターンをし、その後シリコンバレーのベンチャーを転々とし、2012年9月よりシリコンバレーの教育ベンチャー・EdSurgeに就職しました。2017年1月にはNHK「クローズアップ現代+」の教育特集に「教育×IT」の専門家としてお呼びいただき、教育評論家の尾木ママさんと共演しました。 そしてこのたび、4年とすこし働
アメリカの第45代大統領にドナルド・トランプ氏が就任しました。以下はトランプ新大統領の就任演説の関西弁訳全文です。 ―――――ここから―――― ロバーツ最高裁判所長官、カーター元大統領、クリントン元大統領、ブッシュ元大統領、オバマ大統領、そんでアメリカ国民の皆さん、世界の皆さん、ほんまおおきに。 ワシらアメリカ国民はな、きょう、あかんようになってきてるアメリカをもう一回うまいこといくようにして、国が国民の人らに約束したことをしっかり守るために、国と一緒にがんばろうや言うて約束したんや。 ワシらと一緒に、アメリカちゅう国と外国のみんなと一緒にこの後何年かは、どないしようかいうて決めるつもりやで。 そやけど、ワシらみんなに待ってるのは平たんな道ちゃうで。たぶんにっちもさっちもいかんように思うことも出てくる思うわ。 そやけどな。ワシらはきっと大丈夫や。それはなんでか? それはな、ワシらアメリカ人
合法的な革命 トランプ氏が米国の第45代大統領に就任しました。立場の差を超えて「歴史」が我々の前で展開しているという感覚を持った方も多かったでしょう。選挙を通じた合法的な革命であるという言葉がしっくりくる一日だったように思います。8年前、若者に熱狂的に支持され、多様性を象徴する大統領が就任したのが、合法的な革命であったのと同様に、米国が大きく変わろうとしています。 就任演説について、全体的な印象はシンプルであったこと。そして、闘いの演説であったということです。黒人初の大統領として就任したオバマ大統領には、自身の当選そのものに大きな象徴性があり、その象徴性を格調高く表現することに力点が置かれました。対するトランプ大統領は、闘いに突入しようとする部隊を鼓舞する部隊長のような演説という印象を持ちました。簡単な言葉が選ばれ、仕事をするための演説であったと。 ケネディー大統領の就任演説のように、名演
アメリカのトランプ次期大統領は、来週の大統領就任を前に、日本時間の12日午前1時すぎからニューヨークのトランプタワーで、300人以上の報道陣が集まる中、去年7月以来、およそ半年ぶりとなる記者会見を開きました。 また、主要メディアがロシアの情報機関がトランプ次期大統領の弱みを握るため不名誉な個人情報をつかんでいる疑いがあると伝えたことについて、「それは偽のニュース、フェイクニュースだ。そんなことはなかった。私たちの敵対勢力からの情報だ」と述べました。 この疑惑を報じたCNNテレビの記者が質問しようとすると、トランプ次期大統領は「あなたの会社はひどい。質問させない。あなたのところは偽のニュースだ」と述べ、記者と激しい応酬になる一幕もありました。 記者会見の冒頭でトランプ次期大統領は、大統領選挙後、記者会見を開いてこなかったことについて、「あまり正確でないニュースが出ていたいので会見をやめていた
Nintendo Switch 2: Everything we know about the coming release
はじめに この文章は、シン・ゴジラとはどのような物語だったのか、をテーマとしたものです。ネタバレ全開なので注意してください。 執筆のためイムログさん(ツイッターアカウント:@Imrogfada)と長時間にわたるディスカッションを行い、多大なヒントをいただいた結果、実質的には二人の合作というべき内容になっています。そのほか、ツイッター上で多くの方々からいただいた助言も参考になりました。記憶に頼って書いているのでセリフまちがいなどはあるでしょうが、大筋はこれで正しいはずです。 アメリカはなぜ無人機を提供したか 映画の後半で、カヨコ・アン・パタースンはアメリカを代表して矢口蘭堂に、ヤシオリ作戦のため無人航空兵器を提供する意志があると伝える。ゴジラは米軍機の大型貫通爆弾にダメージを受けて以来、接近する飛行物体を光線で無条件に撃ち落すようになっていた。この習性を利用して、無人機相手に光線を撃ち尽くさ
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