前のニュース 国家の根幹である憲法の起草にインターネットで人々が加わった。世界最北の島国、アイスランドで昨年、交流サイト「フェイスブック」などで議論を重ね新憲法の草案が作られた。 憲法評議会の一員だったアイスランド大学のソルバルドル・ギルファソン教授(60)=経済学=は「憲法草案が根本的にネット上で起草されたのは人類史上初めてではないか」。 人口31万人。金融立国政策を進めたが、2008年のリーマン・ショックで国家崩壊の危機に陥った。1944年のデンマークからの独立以来初めて憲法を全面改正することになった。 評議会は昨年4月、1次草案を公開した。フェイスブックへ掲載され3600件を超える意見が届いた。人々は評議員とツイッターやメール、電話で議論した。評議員の話などの動画はユーチューブで5千回閲覧された。完成した草案は7月、国会へ提出された。 こうした手法は不特定多数の人へ業務を委ねる「クラ